今日という日が

作品紹介

 

「雨の中、傘をささずに踊る人間がいてもいい。それが自由というものだ」

ヨハン・ゲーテ

 

朝。

目覚めたら雨が降っている。

 

本当は、傘なんていらなかったのに。

勇気を出して、傘を下ろす時、人が選択する決断とは。

 

心惹かれるものを、ただまっすぐに見る心。

傷み。怒り。

諦めと喪失。

残酷でありながらも美しかった。

 

今日という日が雨の日だったから、

ふと、そんな過去に思いを馳せた、雨が降る静かな朝の時。

 

 

振付:長田毬花

出演者:西秋桜花(4) 穗坂健斗(4) 三上沙織(4)

    佐藤 碧(3) 中根涼花(3)

    相田梨乃(2) 工藤はなゑ(2) 小松豊和(2) 樋熊朱音(2)

            宮内花梨(2)

 

作品への意気込み

 こんにちは。

 「今日という日が」を創作しました4年の長田 毬花です。

 人が生きていく上で本当に大切にしたいもの、そして人が生きていくために失っていくもの。

 人は、本当の自分の気持ちや、自分らしい自分を捨てて、固定概念の中で生きていくようになる。

 私が玉川大学で学んだことは、そんな現実を把握しながらも、とにかくがむしゃらに自分と向き合い、自分らしい自分の花を探し続けるということでした。

 

 そのようにして、向き合う時間が私にとって本当に大切な時間であったということに気付き、今回このような作品を創作したいと考えました。この作品が今を生きる皆さんの心に何かをお届けできますように。

長田毬花

 

ばかものよ

作品紹介

 

「夢みた未来ってどんなだっけな」

 

いつか描いていた夢が

毎日に追われて分からなくなった

 

でも、本当は分かっているんだ

 

周りや時代のせいにして

逃げる選択をしたのは自分自身だって

 

こんなはずじゃなかった現実と理想

 

「僕はどこへ帰ろうかな」

 

 

振付:三上沙織

出演者:西秋桜花(4) 野上 諒(4) 原田智恵里(4) 山本健人(4)

    酒井 陸(3) 武 愛莉(3) 永石 凌(3) 中根涼花(3)

    堀場優希(3)

    工藤はなゑ(2) 友田沙愛(2)

 

作品への意気込み

 当サイトをご覧頂きありがとうございます。

 「ばかものよ」を振り付けました、三上沙織です。この作品は茨木のり子の「自分の感受性くらい」という詩をもとに私なりの解釈と大学で学んだ4年間を振り返り創作しました。挑戦した人しか見られない景色と新しい自分。自分の道を決めるのは誰でもない自分自身であるということを11名のダンサーが表現してくれます。

 

 ちょっと心を刺す詞とともに、背中を優しく押してくれるような温かい世界観を感じて頂けたらと思います。

三上沙織

 


連鎖の壁

作品紹介

 「連鎖」とは、物と物が繋がり、関わり合っていること。人生は、連鎖の連続ではないだろうか。大学生活の中で、自分に無いものを持っている人に対して羨ましいと思った経験が何度もある。悔しいと落ち込みながらも、負けたくないとひたすら頑張る。自分以外のだれかと出会い、繋がることで多くのことに気づき、気づくことによって傷つくことも喜びもある。「連鎖」は必ず自分を次のステップに進めてくれると信じ、この作品を創作した。

 

振付:小川芽依

出演者:杉山湧飛(4) 富永華帆(4)

    深谷向日葵(3) 村田美月(3)

    後藤修慈(2) 瀧井万里奈(2) 友田沙愛(2)

 

作品への意気込み

 初めまして。「連鎖の壁」振付の小川芽依です。私の作品は、大学生活の中で経験した出会い、発見、挫折をもとに創作しました。

 「連鎖」とは物と物が繋がり、関わり合っていること。人生は連鎖の連続ではないでしょうか。

  私は自分に無いものを持っている人に対し、羨ましいと思ったことがあります。しかし、その感情は自分以外のだれかと繋がらないと生まれない感情です。自分以外のだれかと連鎖することで多くのことに気づき、気づくことによって傷つくことも喜びもあります。「連鎖」は必ず自分を次のステップに進めてくれると信じ、この作品を創作しました。

 

 私たち4年生の卒業公演は、1人1人が輝けるような舞台にしたいと思っています。ご来場、お待ちしております。

小川芽依